先日、出勤を午後からにして、娘を病院に連れて行きました。しかたなく。でしたが。
夏前から、学校の養護教員に検査にいくよう、せっつかれていたのですがとうとう夏休み中に予約がとれず、学校からも病院からも怒られた上に、結局学校を遅刻させるはめに。という、親としては後手後手のパターンになってしまいました。
娘は4歳の時に、川崎病になりました。
始めは突然の高熱という症状ですから、当然他の病気と誤診されがちですが、発病中は全身の血管が炎症を起こす、怖い病気です。幸い、娘は心臓に後遺症も残さずに回復したのですが、継続的に医療機関で経過観察が必要でした。娘が小学校の間に観察カードを失くして以来、うやむやになっていて、なんだか罪悪感たっぷりに、小児科に向かいました。
検査結果も異常なしで、後は高校1年で検査をすれば、経過観察は無事終了だと言われて、ほっと一安心。しかし、発見から現在まで、未だ原因不明の病気で、なぜかじわじわと患者数は増えていると医師に教わりました。一昔前までは、オリンピックの年に患者が増えると言われていたのが、今ではそのオリンピック時の患者数に、毎年追いついてしまってるそうです。早期発見と治療の進化で、重症化は抑えられてるらしいですが。川崎病は、ちょっと不気味な病気なのです。
久しぶりの小児科で、久しぶりに赤ちゃん達との待合室。私は末っ子なので、子育てする前は子供が苦手で、なぜかというと、まったく予想外のリアクションをされるので、どうしていいかわからずに戸惑った。という話を娘にしたら、やはり同じ末っ子。固い表情で見知らぬ子供たちを見つめながら、同感だと答えていました。
たいした心の準備もできないうちに、生まれたての赤ちゃんと毎日24時間対峙してるうちに、ちゃんと母性は芽を出して、面倒を見ずにはいられなくなるのだから、赤ちゃんのパワーはすごいです。そういう時、いつも思い出してしまうのが、親鳥がひっきりなしにヒナの口に餌を運ぶ姿。ヒナの口の色だか形だかが、親鳥の母性を刺激して、あの口に餌を運ばずにはいられない。という説。特に2人以上の子育てを経験したせいか、多産の動物たちの子育てを見ていると、切なくなります。
ともあれ、久しぶりに間近で見る、人間の赤ちゃんたちは無条件で可愛かったし、子育て中のママ達はどこか神々しかったです。赤ちゃんのいる生活は、もう卒業したからNo。という気持と、まんざらでもないYes。という気持が入り乱れます。で、たまに赤ちゃんのいる夢をみてしまったりします。
診察の終わった娘を学校に送り、午後から出勤したこの日から、近所の温水プール施設に、夜通うことにしました。
毎日、帰り道にあるこの施設で、夜ヨガを毎週全5回、開くというので、約一年ぶりのヨガ復活。となりました。ちょうど娘の塾送迎の合間にぴったりな時間で、参加費も2500円とリーズナブル。ヨガといっても、「ルーシーダットン」という、タイの行者が行っていたという、修行中の身体をほぐすためのストレッチみたいな感じだそうで、実際それ以上でも、それ以下でもない、ライトなプログラムでした。今まで教わっていた、ベーシックなヨガは、ポーズじたいに瞑想的なエッセンスと、肉体との繋がりがあるものなので、修行中の疲れをほぐすという観点は、対照的な気もしますが、ベーシックなヨガに親しんでないなら、むしろルーシーダットンのほうが、一般的にはなじみやすいのかもしれません。
この半年は、新しい環境に慣れるのに必死だったけれど、そろそろ身体の声に耳を傾けなさいと、啓示をいただいたのかもしれないです。