2011年11月26日土曜日

Art and Heart

宣伝をふたつ。

お世話になっているカリグラフィー教室のある、ログ・アトリエさんが10年ぶりに合同展覧会を行います。
生徒として、2作品を出展します。

絵画・銅版画・カリグラフィー ログ・アトリエ 「アート三重奏」
http://www.log-atelier.co.jp/tenrankai.html

そもそも、人目につくことが目的で始めたわけではなく、
子供の頃から、授業中にノートや教科書の隅っこに、小さなイラストや連続模様、今でいうところのフォント(当時はアナログだったので、レタリングとよく言っていた)など、
いたずら書きばかりしていたことの延長ということで、スタート。
ただ技術を学べば、そのぶん上手く書きたい欲望は生まれるので、
とりあえずきれいな文字が書きたいがために続けて、人目にさらすとなれば、投げ出さずに仕上げることが、まず目的ということで。
たぶん、なんか書いてないと気が済まないのでしょう。

今回は、ふたつともコラボレーション作品。
ひとつは、広野町のモノクロ撮影写真に直接、カッパープレートで書き込みました。撮影者は知人でプロの方。
Paul Wellerの曲「Kosmos」の歌詞の一部を引用。

もうひとつは、母のボタニカルアートに合わせた、イタリック体。
小さな記念アルバムのような仕上がりにしたくて、実際に額変わりに写真台紙を使いました。

そして、こちらの会場の、「AURA-SOMAハートプロジェクト」に参加します。

「はっぴーあいらんどフェスティバル」
http://blog.canpan.info/happyisland/

参加表明はしたものの、会場での役割はまだよくわかってないのですが、
311以来、集まったプロダクツを、被災者の中で必要としている人たちに配るという趣旨です。
仕事を連日休めないので、23日だけのお手伝いです。

大地震と大津波で大変恐ろしい思いをしたうえに、原発事故の影響でさらに大変な思いをして、
世間の様々なおしゃべりに心を痛めていて、それでもこうしてイベントに乗り出すエネルギーは、
想像を超えています。
自分自身、ここ数カ月色んなことで疲弊した時期もあり、
人の集まる場所に長居できないと判断して、一度参加をお断りしましたが、
ひと山越えて、いける。と勢いで判断。


少し前までは子供たちのクリスマスイベントで、この頃に家を空けるなど考えられなかったけれど、
今はもう、すっかり大きくなっているわけで。
もう少し細かく言えば、家庭ではささやかなクリスマス用の夕食を揃え、
保育所や学校、子供ルームや町内の子供会などで、イベントのために奔走していたのが、
一昔前。

今年、被災地の子供たちはどんなふうに、クリスマスを過ごすの?
ささやかなホームパーティーや、クリスマス会の準備に忙しかったお母さんたちは、
どうやって、子供たちを楽しませようかと考えるの?

数十年前のこの曲が、すぐに思い浮かびました。
http://www.youtube.com/watch?v=w5cX_ncZLls
"Do They Know its Christmas ?"











2011年11月12日土曜日

「手当の茶の間」に一票。

以前、アースデイちば参加の際に、相馬市震災孤児及び被災者奨学資金義援金に寄付と書きましたが、送り先を変更することにしました。

もちろん、この送付先についてはなにも問題がないとして、当時は選んだわけですが、その後の義援金という形の寄付金の流れに対する不安感(本当に、私たちが納得できるような寄付報告がなされるのか?速やかに被災地もしくは被災者に使われているのか?どのように使われているのか?)が強く、そうした本来の思いから逸れ始める自分の気持を抑えてしまうのはいかがなものか?

そうした感覚が、何カ月も続くため、ずっと保留中だった送り先。
代表者の顔が多少なり見えるところ
使われる意図がある程度見えるところ
少額な寄付金が、それなりに細やかな部分で使われるであろうと想像できるところ
という判断のもとで変更となりました。

実際、少額であるからこそ難しいということでもあるのですが。

http://plaza.rakuten.co.jp/ginganohotori/diary/201110250001/
「手当の茶の間」という活動をしているのは、はしもと治療室さんと、須賀川でお世話になった銀河のほとりさん。

「自然治癒力を高める快療法」橋本俊彦・橋本雅子

はしもと治療室さんの他の本はまだ読んでないのですが。
この本は、2011.3.10に、再編集されて発行されています。
そして今、放射線の健康被害から身体を守るための活動をされているのは、驚くべきタイミングです。

以前は健康産業で働き、美容や健康情報を得る意味多少勉強してきた経験から、自然療法や民間療法なども関心はありますが、医学的な視点と、スピリチュアルな観点が混同されず、なおかつわかりやすく熱意が感じられ、その上押しつけがましくなく、読み手の自立心を尊重する本というのはなかなか厳選されると思いますが、そうした条件を満たす内容だと思います。

まず響いたのが「身土不ニ」「一物全体」など、マクロビオティックというしゃれた横文字に隠れてしまいがちな、古来の言葉。
健康ブームの裏側に潜む過剰摂取にも、「引き算健康法」という排毒のしかたを示しており、こうした体内の排泄機能を正常化させる治療が、放射線被害の不安と長期間向き合うことを強いられる全ての人の参考になり、すでに3.11以降の活動は進められているとのこと。

これで、なんとか年内に納められてちょっとほっとした。
まだまだ、これからですが。