携帯のメール受信音で目が覚めたのが22:40。
帰宅後、30分だけのつもりがつい深く寝てしまったことで、家族のひんしゅくを申し訳なく思いつつ、
簡単な食事の支度後に、ついてたTVに目をやると、
まるでこの番組を見るために座ったかのようなタイミングで始まったのが「3月11日のマーラー」。
http://nhkworldpremium.com/program/detail.aspx?d=20120311000500&ssl=false&c=26
偶然に出会う。
こういうことは、昔からたまにありました。
妙な時間に眠り込んでしまって、真夜中にもそもそと起きて、たまたま見た深夜番組に目が釘付けになるということ。
お笑い番組のときもあれば、怖い映画のときもあれば。
これ、ちょうど見たいと思ってた。
という出会いもあります。
今回もそのパターンに当てはまると思います。
うまく言葉に表せない、いくつもの感情が、ここにつまってるドキュメンタリーでした。
ちなみに、当然ですがアップしたのは、この演奏の映像ではありません。
バーンスタインによる、マーラーの交響曲第5番のフルセットです。
おそらく、こうした体験をやっと、一年かけて出せた番組なんだろうな。
と思った瞬間、「誰にも伝えられなかった」と、涙ながらにインタビューに応じていた観客のお一人の姿が印象的でした。
311以前は、クラシックを受け入れる素地のなかった私自身、
最も深い悲しみのそばに寄りそう音楽として、こうした演奏の存在があることを、ひしひしと味わった一年であったため、心底、敬意を感じる内容でした。