川村記念美術館へ、10日間という短い期間中に、3回足を運びました。
一回目は、「モハメッド・アリ・カーン・ゴーリ インド細密画」おなじみの八街のアリさん。二回目は、本館の「アメリカ抽象絵画の巨匠 バーネット・ニューマン」。三回目は、「グループあらべすく植物画展」これは母が定期的に行ってるグループ展の、主に搬出の手伝い。
特に二回目では、いくつもの幸運に恵まれました。大好きなアリさんのミニアチュールとその他、総88点、目に焼きつくくらい、しっかり堪能できたことです。ちょうど二回目の訪問でも最終日だったので、午前中に再訪、その後偶然に、いつもお世話になってるオーラソーマのティーチャーのMさんとの合流が叶い、午後に再々訪問。会期中に3回も見れてしまいましたし、Mさんとの時間も貴重で、共に過ごすだけですっかり癒されてしまいました。
この期間中に、まったく性質の異なる3つの展示を見たことに。ミニアチュール、ボタニカルアート、カラーフィールド・ペインティング。
ミニアチュール=インド細密画と、ボタニカルアート=植物細密画は、同じ細密画でも、見れば見るほど違う性格をしています。もともと寺院の壁画から発展して、神話や肖像画を描くための独自の技法のミニアチュールと、植物図鑑の挿絵に使われるほど、科学的な視点でありのままを描きとるボタニカルアートでは、「細い筆で繊細に描く」という以外は、相反するもののほうが多いかもしれません。
これは一昔前のものですが、基本的に門外不出のお方なので、プロフィール等が紹介されてるのはこれだけのようです。
そしてB・ニューマンに至っては、大きなカンバスにシンプルな色彩の世界。そしてこの展示だけ、有料だったのですが、半分は常設展示だったし、代表作の「アンナの光」自体が、ここの常設展示ですから、正直な話、半額料金がふさわしく感じました。
この世に生まれた瞬間から、虚像の世界とのお付き合いが始まり、虚像の中で育った赤ちゃんは、やがて大人になって、虚像に恋をして、虚像だと思い知っても、いまだ虚像に翻弄される人生を、笑ってやり過ごす知恵を授かったら、やがては死んでいくのでしょう。だから残念ながら、B・ニューマンのアートも虚像の一部だろうと思います。虚像でないのは、その作品に漂う何かを感じとった、心の瞬間だけでしょうし、その漂う何かを捉えるのが巧みなアーティストなのかもしれません。でも、そういう意味では、どんな画風かは関係ないのでしょう。
二度目の訪問の日は天気が良く、自然散策路も楽しみました。
象牙に描かれていたもの、
返信削除すごかったですね〜
小さなものの世界の中に、
無限の世界が広がっていて感動でした!
そして、久々に入ったジョナサンのお茶の種類にも、
ちょっと感動。
ご一緒して頂き、ありがとうございました♪
masamiさん
返信削除こちらこそです!いやー、「思考は現実化する」を地で行く一日で、思い出深いです。もう少し深く足を踏み入れたくて、「インドミニアチュール幻想」という本を入手しました。今日届いたのでまだ読んでいませんが、横尾忠則さんも造本に携わってるそうで、相当ディープそうな予感です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4167773198/ref=s9_simh_gw_p14_d2_i3?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=0WMWK8NDZG780HTWDWBC&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463376736&pf_rd_i=489986
アリさんはああした象牙に描いた作品をいくつも手掛けていて、まだまだ将来のためにとってあるそうです!楽しみです~。
小さなスペースに、小宇宙のように繊細なタッチで極彩色の世界を固唾を飲んで見つめてると、ちょうどオーラソーマボトルに囲まれてるのと同じような気持になります。何かしら、似たようなエネルギーを発しているのかな。と思ったりします。