2010年10月2日土曜日

ルーシーダットン

先日、出勤を午後からにして、娘を病院に連れて行きました。しかたなく。でしたが。

夏前から、学校の養護教員に検査にいくよう、せっつかれていたのですがとうとう夏休み中に予約がとれず、学校からも病院からも怒られた上に、結局学校を遅刻させるはめに。という、親としては後手後手のパターンになってしまいました。

娘は4歳の時に、川崎病になりました。
始めは突然の高熱という症状ですから、当然他の病気と誤診されがちですが、発病中は全身の血管が炎症を起こす、怖い病気です。幸い、娘は心臓に後遺症も残さずに回復したのですが、継続的に医療機関で経過観察が必要でした。娘が小学校の間に観察カードを失くして以来、うやむやになっていて、なんだか罪悪感たっぷりに、小児科に向かいました。

検査結果も異常なしで、後は高校1年で検査をすれば、経過観察は無事終了だと言われて、ほっと一安心。しかし、発見から現在まで、未だ原因不明の病気で、なぜかじわじわと患者数は増えていると医師に教わりました。一昔前までは、オリンピックの年に患者が増えると言われていたのが、今ではそのオリンピック時の患者数に、毎年追いついてしまってるそうです。早期発見と治療の進化で、重症化は抑えられてるらしいですが。川崎病は、ちょっと不気味な病気なのです。


久しぶりの小児科で、久しぶりに赤ちゃん達との待合室。私は末っ子なので、子育てする前は子供が苦手で、なぜかというと、まったく予想外のリアクションをされるので、どうしていいかわからずに戸惑った。という話を娘にしたら、やはり同じ末っ子。固い表情で見知らぬ子供たちを見つめながら、同感だと答えていました。

たいした心の準備もできないうちに、生まれたての赤ちゃんと毎日24時間対峙してるうちに、ちゃんと母性は芽を出して、面倒を見ずにはいられなくなるのだから、赤ちゃんのパワーはすごいです。そういう時、いつも思い出してしまうのが、親鳥がひっきりなしにヒナの口に餌を運ぶ姿。ヒナの口の色だか形だかが、親鳥の母性を刺激して、あの口に餌を運ばずにはいられない。という説。特に2人以上の子育てを経験したせいか、多産の動物たちの子育てを見ていると、切なくなります。

ともあれ、久しぶりに間近で見る、人間の赤ちゃんたちは無条件で可愛かったし、子育て中のママ達はどこか神々しかったです。赤ちゃんのいる生活は、もう卒業したからNo。という気持と、まんざらでもないYes。という気持が入り乱れます。で、たまに赤ちゃんのいる夢をみてしまったりします。



診察の終わった娘を学校に送り、午後から出勤したこの日から、近所の温水プール施設に、夜通うことにしました。



毎日、帰り道にあるこの施設で、夜ヨガを毎週全5回、開くというので、約一年ぶりのヨガ復活。となりました。ちょうど娘の塾送迎の合間にぴったりな時間で、参加費も2500円とリーズナブル。ヨガといっても、「ルーシーダットン」という、タイの行者が行っていたという、修行中の身体をほぐすためのストレッチみたいな感じだそうで、実際それ以上でも、それ以下でもない、ライトなプログラムでした。今まで教わっていた、ベーシックなヨガは、ポーズじたいに瞑想的なエッセンスと、肉体との繋がりがあるものなので、修行中の疲れをほぐすという観点は、対照的な気もしますが、ベーシックなヨガに親しんでないなら、むしろルーシーダットンのほうが、一般的にはなじみやすいのかもしれません。

この半年は、新しい環境に慣れるのに必死だったけれど、そろそろ身体の声に耳を傾けなさいと、啓示をいただいたのかもしれないです。


4 件のコメント:

  1. 川崎病...先日も聞いたばかりでした。生後何ヶ月かの時に息子さんが高熱を出し、見る見るうちに唇がはれ、皮膚の皮が剥け...など驚く変化が起こり、病院に連れて行くと、たぶん川崎病だけど断定するには7つ?の特徴が必要、まだ5つしかでていないので、このまま様子を見ましょうと言われ、待つこと何時間かして、「はい、川崎病です」と診断されたそう。その方は20才までは経過を見る必要があるそうで、今の所、症状はでていないので安心だという話でした。川崎さんが発見したから川崎病なんですってね。原因不明の病気って実はたくさんあることを、最近、学びました。
    お嬢さん、何事もないといいですね。そして、はやく原因が解明されて、よい治療法、予防法が見つかるといいですね。

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  2. masamiさん

    心優しいコメント、ありがとうございます。意外にも、ポピュラーな病気なのですよね。身近に自分もかかったとか、子供たちがそうだったとか、けっこう耳にします。そして、きっとやはり増加傾向なのですね。

    ほんとに原因だけでもわかったら、ずいぶんこの病気に対する恐怖感も減るだろうと思うのですが。他の病気の時と比べて扱われ方が非常に丁寧だったのが、さらに恐怖心をあおるような、そんな感じだったのを思い出します。でも今は、身も心も年相応に健康に成長してくれてますから、安心して、ついお互いに節度ある生活を忘れがちですが。健康に感謝の気持、うっかり忘れてしまいますね。

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  3. 川崎病、よく耳にする病名ですが具体的にどんな病気なのか分かってはいないです。でも原因不明というのがとても怖いですね。予防もできないわけで…。

    病気の時は健康であることのありがたさをしみじみ感じるのに、元気になってしまうとそのありがたさを忘れがちになりがちです。うちの子供たちも今元気なことに感謝しなければ。

    pink whaleってヨガしているイメージがあります。私も以前からやってみたいと思いつつ一度も手を出したことが無いです。身体は相当硬くなってるし・・・無理かな~。

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  4. naoさん

    ありがとうございます。滅多にかかる病気ではないので、心配することはないと思いますが、うちは高熱と首の強い痛みで始まり、おたふく風邪かと思って病院に行き、川崎病の疑いで大きい病院に移され、そのまま入院でした。そういう過程も怖いんですよね。もし、誤診されてたらと思うと、ぞっとします。
     
    私は特別、身体が柔らかいわけではないですよ。やってるうちに柔らかくなったり、筋力がついたりして、できなかったポーズができるようになったりします。もともと運動音痴だから、こういうのがあってるみたいです。

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