2011年6月2日木曜日

One Day 銀河のほとり

職場から帰宅して、東京に向け出発。
23:20発の夜行バスは、少し遅れてやってきましたが、郡山にはほぼ予定通りに到着。

いくらリクライニングシートでも、長時間バス移動に耐えるような足腰ではなくなったなあ~。
などと心の中で一人突っ込みしながら、迎えの車を待つ間、雨の郡山駅をブラブラ。構内もよく見ると、天井があちこち修復されていました。

 今回の案内役をしてくれたSちゃんの自宅で、コザクラインコのもーちゃん、柴犬のこゆきちゃんと遊んでもらいました。

お世話になったSちゃんの家も、見せてもらった震災直後の写真では、家具が倒れて大変な状況でした。彼女は直感に従い、すぐに千葉の親戚の家に、しばらく家族とともに身を寄せていたそうです。

しかし、相変わらず郡山は線量が高く、庭いじりやこゆきちゃんのお散歩もままならないとのこと。

閑静な街並みと、平和そのものといった、穏やかに流れる時間に身を任せていると、不思議でなりません。

小休止の後、須賀川でメンバーと合流し、銀河のほとりのイベント準備、腹ごしらえ、そして本番と、この間およそ7時間があっという間でした。

がらんとしていた倉は、ボトルのディスプレイが進むごとに、すっかり癒やしのサロンに変身。

降り続く雨の中、キャンセルもなく当日予約の方もみえ、診断コーナーはほぼ満員御礼。

忙しくて、2階のハンドマッサージルームを覗きに行くことができませんでしたが、こちらも大変好評だったようです。

大変な状況の中で、恐怖感や不安感で自分を見失いそうになりながらも、勇気を出して前に進もうとする人。自身が被災する中で、人の役に立ちたいと思う人。母親になり、優しく強くなっていく人。様々な変容のプロセスを語る4本のボトルたちに、心を打たれました。

18時にラストのセッションを終え、18:42発のあぶくま号に乗車。下車駅の王子でお疲れさまの乾杯をして、帰宅したのは翌1時。

強行スケジュールの締めくくりは、仕事帰りの夜ヨガ通いまででワンセット。

身体の疲れ以上に、精神的に得るものは大きくて、つくづく、行けて良かったな。という満足感と同時に、美しい田園風景や、無邪気な子供たちの姿や、おいしくて身体に良い食事など、本来癒やされるはずのこうしたものの前で、言葉につまるような、悲しさややるせなさを感じました。

福島、また行きたいです。


4 件のコメント:

  1. おー、行ったんですね、福島郡山まで! おつかれさまでした。
    与えたものは、きっとすべて返ってくることでしょう。

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  2. 猫旦那さん

    震災ストレス状態で、うまく情報を消化吸収できなかった日々でしたけど、こうして一瞬でも、現地を五感で感じることによって、ようやく原発の問題提議を自分のものとして捉え始めることができるようになってきました。情けは人のためならずですね。

    但し自分の場合、もう成長もしないし、子供も作らないという条件が揃っているから行くわけで。

    旦那さんのようにまだ子猫が増える可能性がある人にはおススメできませんよね(笑)

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  3. カンムリペンギン2011年6月4日 0:40

    強行軍だった様子で大変でしたね。お疲れさまでした。
    テレビで観るだけでなく、実際に行ってこられて色々と思うところもあったことと思います。

    あちらでは多くの方達の訪門があって、密度の濃い時間を過ごしてこられた様子で何よりです。はるばる行った甲斐がありましたね。
    毎日精神的にキツイ状況で過ごしておられる方達も、美しいボトルにひと時、心慰められたことでしょう。

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  4. カンムリペンギンさん

    今こうしてる間に、福島浜通りが震源地の大きな揺れがあり、まだまだ油断ならないと思い知らされますね…。

    そもそも、このイベントの主催者が被災しボトルが殆ど割れてしまい、原発事故でで苦しむ同郷の方々、特に若い女性や子供のいる方たちに平和のブルーのボトルを配りたい。という発想から生まれたボトルの寄付活動が、イベント立ち上げのきっかけになりました。そのうねりは大きくて、英国オーラソーマ社までもが参加して全国から、おそらく何千本という単位のボトルを含むプロダクツの寄付に発展したのでした。

    その流れに心打たれる反面、ボランティア継続の難しさも感じています。一度乗りかかった船、やれる範囲で気負わず継続できるような道を模索中です。

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