2012年4月30日月曜日

不思議さに驚嘆する感性(The Sense Of Wonder)

「突然変異は必然変異。」
休日の朝、母との会話です。
地球上の生命体のルール、そもそも、その連続だと言う話。

我が家ではこの「必然変異」が、長男なのですが、
4月より、この人のもとで研究したい。
という、当人の念願が叶い、某物性研究所の一室へ入室。
さてその生活はいかに?
と思っていたところ、環境に満足した様子をみて、一安心。
という中での、その母と祖母の会話でした。

子育ての悩みは尽きず、
その息子も、20数年前は母親を何度、睡眠不足の連鎖に追い込んだかわからない。
後に続く妹たちの育児は、その鍛練のおかげでちょっとは楽に感じましたが。

これも、きっとルールなのでしょうけど。

リサイクルショップで見つけた
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」105円也。

「沈黙の春」を読んだのは、もうずいぶん前なので、
311後の原発で思い出した以来、また忘れてて、
数十分で読み終える程度の本文にようやく目を通す。
体調を崩すと、好きなようにベッドで読書ができるのがすばらしい。

いきなり冒頭から、
無謀にも赤ん坊を毛布に抱いて、夜中の嵐の中、
荒れ狂う波打ち際にやってくる描写。
そして、森の探検は雨の日が一番だと続く。

私はもちろん科学者でもなく、自然を愛してます!!
と叫べるほどの自然環境保護派でもない。

けど、岩に打ち砕かれる波のシチュエーションは、
激しければ激しいほど引き込まれるし、
時を忘れるくらい、眺めていたいし、
雨の中の緑の散歩ほど、心が躍る散歩はないし、

こんなとこで、レイチェルと共感できたのが嬉しい。

なんだかわからないけど、
読んでて涙が止まらなくなりました。


4 件のコメント:

  1. レイチェル・カーソンかあ、、、 読んだことないですが、最近、ドキュメンタリー映画とかもやってたので、ちょっとだけ名前知ってました。必然変異w この世のすべては必然なのかもしれませんね、、、

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    1. 母からレイチェル・カーソンを勧められたことはなかったけど、有吉佐和子の「複合汚染」を読んでたのは、子供の頃の記憶です。
      ドキュメンタリー映画、あったんですね。こういう思想って、ほんと、いつも経済発展推進派に迫害されちゃうんですよね…。

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  2. カンムリペンギン2012年4月30日 21:17

    息子さんの子育て、大変だったのですね。
    ウチの息子は健康だけがとりえ、という感じでほとんど病気知らず。
    たまに熱出しても、ほとんどの場合ひたすら眠り続けて回復という感じで、それが土曜や日曜日だったら、夫と「今日は寝込んでて静かだから、ビデオでも借りてきて見ちゃう?」なんて感じの子育てでした(^_^;)
    でも息子さんは「お母さんの大変な思い」という栄養をたっぷり浴びて、立派に成長されたようで、今は元気に好きな研究に打ち込む日々を過ごしておられる様子なのは何よりです。
    105円の対価はたっぷりと目と心に潤いを与えてくれた様子。ステキな出会い、良かったですね。

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    1. 子育てってのは、皆このくらいの苦労をするのだろう。と21で母になった私はそう信じ込んで必死の日々でしたけど、峠を越してみたら、皆さんそれほど苦労してない現実がけっこうショックでした(笑)

      レイチェル・カーソン、猫旦那さんが言う通り、自主上映で全国放映されてるようですね。英語は読めないけど、原文のままの本が欲しくなりました。

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