2010年11月15日月曜日

MOMAS and Nowhere Boy

従兄のお見舞いに行きました。

10歳年上のTさん、病気したことなかったのではないかと思うのですが、突然脳溢血で倒れ、術後二週間という時期でした。
幸い、兄弟の結束が固く、毎日の看病記録のためにメーリングリストを作成してくれていたので、回復の様子はメールで確認はできていたのですが、あまり突然のことで、なにが起きてるのかわからないまま、とにかく会いに行ったという感じでした。
伺ったときにはちゃんと起きていて、居合わせたご家族の様子も落ち着いていて、とりあえず一安心。

妹さんからリクエストがあり、オーラソーマのレスキューボトルでハンドマッサージをしようと約束をしていたのですが、うっかり出がけに忘れてしまい、急きょハウスオブローゼでボディクリームを買っていき、それで麻痺のある右手と右足のマッサージをしました。
本人の治したいという意志をひしひしと感じながら、見よう見まねのマッサージでしたが、終わってから、動くほうの左手で、右足を自分の身体のほうに引き寄せ、あぐらをかくようなポーズをしてくれたのには驚き、むしろこちらのほうが勇気づけられてしまいました。
こういうの、「昔とった杵づか」というのでしょうか。なんだかこういうことを書くと、自慢してると誤解されそうですが、そうではなくて、本人の強い意思と回りのサポートあっての快復。可能な限り、有効な治療は一通り経験して、元通りの元気な姿に戻ってほしいものです。

忙しくしてるだけでは、せっかくの休日、自分にも施しを。ということで、病院に行くついでに寄ったのが、MOMASこと、埼玉県立近代美術館。



時間を気にしながら、駆け足の鑑賞で、常設展のみでしたが、たまたま無料開放をやっていて、ラッキーでした。ここには26年前に一度来たことがあり、椅子のコレクションで有名なところ。当時お土産に買ったミニチュアの椅子、そういえばまだ持ってました。そのミニチュアも、ずいぶんたくさん増えてミュージアムショップにありました。MOMAS、けっこう賑わっていて、地元に根付いてていい感じでした。


目まぐるしい中、もひとつのエンタメ。

Nowhere Boy 

http://www.youtube.com/watch?hl=en&v=51KikOot7Fo&gl=US

ちょうど観終わって帰ってきたら、新聞の映画評が出ていて、読んで納得だったのが、この映画の中の少年時代のジョンの姿を見て、母性が刺激されるかどうかというところ。

私、正直言ってビートルズマニアでもないし、なのになぜ、J・レノンが好きなんだろう。という理由、もちろん音楽的な好みだと思ってたんですが、もっと根本的なことだったんですねえ。根源的?というか。そう、彼は究極の母性本能刺激型なのですね。往年のファンはとっくにお気づきなのでしょうが。P・マッカートニーではこうはならないんですよね。この映画で解明されました。自分の母性本能の強さも痛いほど(笑)そのへん、気になる女性の方は必見です。




 

5 件のコメント:

  1. ハンドマッサージっていいですよね。

    私はアロマのハンドマッサージのボランティアを高齢者の方の施設でやっていたことがありますが、がんばってとか、一緒にがんばりましょうよ、というような気持ちや方向性をあらわせて、言葉ではないところで伝えられる、よい方法だと思います。

    形にあらわすことによって、さらにその方向性を確認できる、というか。やってもらった方は、さらに治したいという意志を確認できると思いますし、pink whaleさんに応援してもらっているような心強さもうまれると思いますし。人それぞれですが、このような状況には、よい方向に働くのではないかと思います。

    私は、自分のそういう気持ちをあらわせて満足、みたいな感じでやっていました。良いことか悪いことかは分かりませんが。そういうことが好きなのでやっていたのです。

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  2. ミシェルさん

    なるほど。そういう見かたがあるのですね。人に触ってもらうの「気持ちいい」って、素直に受け取れる方法ですよね。されるほうもするほうも、身体も心も、滞ってたものが流れ出し、なんとも形容しがたい爽やかさがありますよね。それに私はスキンケアの活性化から入ったくちで、整体的な観点から入ってないので、「気持ちいいかそうでないか」ってことのこだわりが強いのかもしれません。

    そうしたシンプルな快感から、失われた感覚を呼び戻すダイナミックな変化へと移っていけるなら、そんな素晴しいことはないですね。

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  3. 「整体的な観点」かどうか、そこまで整体のことを知らないので分かりません。私の考えです。(^^ゞ

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  4. カンムリペンギン2010年11月22日 11:45

    Tさん、麻痺が残りながらもぐんぐん回復なされた様子で良かったですね。突然のことでさぞ驚かれた事と思います。
    私の大学時代の同級生も、最近脳溢血で倒れ状態があまり良くないらしいと聞いたのですが、私の父も今年の8月末に、くも膜下出血で突然倒れてそのまま帰らぬ人となりました。父も毎日とても元気に過ごしていたので本当に驚き、元気に過ごしていてもいつ何が起こるか分からないもんだなぁ、という事をつくづくと感じました。という事で喪中につき新年のご挨拶を失礼させて頂きます。ってこんな所でスミマセン。
    ところでテレビで見たのですが、認知症の方の中には怒りっぽく、攻撃的な症状が出る方がいるようですが、スウェーデンの認知症の方のための施設に入所している人にそんな人は全然いないのだとか。
    あちらの国の施設では、毎晩寝る前に施設の人が入所者の方にオイルを使ってハンドマッサージを行うとのことで、日本の施設でも実験的に同様の事を行ったら、施設の人に怒ってばかりだった入所者の人が怒らなくなり始め、何日か後には、感謝の言葉を口にするようになってました。
    やさしく手を取ってマッサージしてもらうことの気持ち良さがもたらす効果って本当に大きいのですね。
    TさんもPink Whaleさんのマッサージに心から癒されたようですね。
    ところでMOMAS、とっても面白そうですねー。ミニチュアのイス、可愛いんでしょうね。気になります。我が家から遠いってほどでもないですが、近いとも言えないなんともビミョーな距離ですねぇ(笑) 機会があれば是非行ってみたいです。

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  5. カンムリペンギンさん

    お父様のこと、大変でしたね。そんなことが起きてたの、全然知らずにいましたが、心中お察しすると胸が痛みます。父娘って、深い絆があると思いますもん。そもそも、このブログのタイトルのテーマにもありますからねえ。そう思うと、去年お互いにフジロックに行けて本当に良かったですよねー。

    ハンドマッサージの事例、ためになりました。そういうデータがあるんですね!「お手当」は科学で実証できる時代なんですねー。おかげさまで、車いすで移動し、言葉も出てくるようになり、毎日いい報告をしあってます。私はなかなか行けないのですけどね。

    MOMASはミニ上野って感じでした。ペンギンさんにはどちらのほうが近いんでしょう?

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