2011年10月10日月曜日

これがぼくの心臓の音


「トーマの心臓」
油断した。泣けてしまった。およそ30年ぶりの再会で。
しかし、人の記憶って不思議なのは、子供の頃あれだけ読みふけったはずなのに、ストーリーを忘れてしまってること。
…というか、当時まだ小学生だった私が、何年読みふけったって、せいぜいが中学生。
大人になった自分が、再読するだけの価値のある作品。そうめったにない。ろくろく理解もせずいたとはいえ、この作品に出会い、多大な影響を受けたと思われる幼き我が感性、誉めてしまいます。

我が家では、プチ萩尾望都ブームが再燃。こないだ久しぶりに会った22の娘が、急に「ポーの一族」が読みたいと言うので、それならば、母さんは「トーマの心臓」買うので、読みあいっこしよ。ということになり。
たぶんもう、10年くらい前に、「11人いる!」は面白いからおススメ。とこの娘に読ませたら、いいね!王様ってかっこいいよねー。母さんはフォースが好きだったなあー。などと、萩尾マンガトークで打ちとけ合ったこともあり。

しかし私はそうそうマンガ読んでもいられず、娘は他に読みたいマンガがたくさん。
久々の再燃で、感涙できるとは。
もう一人の高校生の娘のほうは、まだ萩尾望都を知らないので、「BLの古典だから、読んどいたほうがいいよ。」なんてススメた自分が今じゃ恥ずかしい。むしろこれが古典であるなら、BLものって、深すぎる。

舞台でもある、遥かなドイツに思いを馳せるタイミングに、ドレスデンからの写真も届きました。


4 件のコメント:

  1. カンムリペンギン2011年10月12日 9:11

    そうそう、本当に些細なこととか一回しか読んでないような内容がミョーに記憶に残っていたり、「けっこうそれなりに親しんだ筈なのになぁ」ってことの記憶が意外におぼろだったり、ホント人の記憶って不思議。
    小、中学生の頃は少女マンガも少年マンガもわりと読んだのですが、なんとなく萩尾望都さんとは縁がなく一冊も読んでないと思います(汗)
    小学生の頃は手塚治作品を読むことが多かったかなぁ。中学生の頃は松本零士、本宮ひろ志、永井豪作品とか美内すずえの「ガラスの仮面」など(ストーリー長すぎて途中で挫折(^^ゞ)読んだ記憶があるのですが、お小遣いもそんなにも貰ってたわけじゃないので、先にこの辺りの人達にハマっちゃって資金繰りが苦しくなり(^_^;)、萩尾さんの作品まで手が回らなかったのかもしれません。
    でも萩尾望都さんの作品は絵も美しいしストーリーも良い、ということでとても評判良いようですね。一度でも彼女の作品を目にする機会があったら、ハマっていたのかも。
    Pink Whaleさんとほぼ同世代の男性マイミクさんが、わりと最近萩尾望都さんのファンになられたようで、たまに読後感をアツく語ったり、原画展に足を運んだという日記を書いておられます。彼の日記の場合、彼女の世界を全然知らない者にはアツ過ぎて(感動があまりに大きいからだと思いますが)近寄り難いカンジがあり、いつもコメントできずに退散するのですが(^_^;)

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  2. カンムリペンギンさん

    マンガは子供の頃、夢中になりすぎて高校生くらいからぱたっと卒業モードに入っちゃって、萩尾作品も80年代以降は読んでないのですが。
    今回、謎だったトーマの死が30年以上経って理解できたという、とてつもない感動を覚えました。もんのすっごい、ヒーリング力がありましたよ。ぜひ、マイミクさんにお伝えください(笑)トーマもエーリクも、ユーリも偉すぎる~。って、読んでないっちゅうてんのにごめんなさい。
    彼女の代表作の「ポーの一族」「11人いる!」そしてこの「トーマの心臓」の3作を読めば、充分お腹いっぱいになります。よろしければ、お仲間入りを(笑)

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  3. なみき@heaven2011年11月13日 7:22

    ご無沙汰です。
    同居していた実妹が、結婚のため引っ越していって、後に漫画や小説やCDや・・・。わたし達姉妹が10~20代の頃にハマった品々が残されていきました。
    処分・・・。と考えましたが、娘たちのためにも、もうしばらく置いておきます。
    いいものは、世代に関係なくいいですもんね♪

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  4. なみき@heavenさん

    いやー。私はそれやっちゃって。結婚出産を機にみんな処分しましたから。まあ、今の時代は比較的買い直しが容易ですので、助かってます。
    萩尾さんは今年福島原発をテーマに描かれた作品を発表したそうですね。見たくて雑誌のバックナンバーを調べたけど、やはりもう発売元の在庫はないみたいです。

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