2011年3月18日金曜日

3.11から、一週間。



好きだった熱帯魚を手放した理由は、これでした。
彼らが健やかに生きるための環境が、私の手中にあることを。水槽ポンプやサーモスタットの故障、水質管理のちょっとしたミスで、さっきまで元気だった魚たちがみるみる弱っていくのを、助けてあげられない。と感じたとき、壊れやすい小さな世界で生きる、命の儚さに責任がもてないうちは、飼うのをよそう。と決めたのでした。

GS渋滞、買占め、計画停電。

被災地からすれば、多少の不自由さは、分かち合いの心でなんとかできるもので、停電のない時間も節電して、灯りを消してキャンドルを焚いてお風呂に入ったり、また夜の停電時は母や娘と寄り添って、布団の中で会話したり、ウトウトしたり。昨夜はオリーブグリーンのポマンダーをシェアしながら、「オリーブグリーンには、苦い経験を甘みに変えるというメッセージがあって…。」などと、災害での経験を知恵に変えていく話を、親子三代で話し合ったり。

家庭でのやりくりはともかく、職場ではそうもいかない日々です。

計画停電により、停電スケジュールと工場シフトとの連動で四苦八苦。うちのような、小規模の工場では、機械を止めるリスクが比較的低いため、出来る限り稼働させて生産を上げていかないと、死活問題に。

荷受けの台貫計量は、停電時に使用できないうえに、工場のある第2グループが停電してなくても、本社がある第1グループが停電しているときも、メインシステムが止まってしまうのでPCから計量票が発行できなくなってしまう。しかも昨日は、第1.2とも、2回の停電実施。

生産した製品は、国内外双方のルートがあり、今後は中国ルートの輸出がストップ。放射能汚染の疑いのある製品は、受け入れないのが中国のスタンスらしい。

国内で毒入りギョーザは作ってないんだけどね。

私たちの暮らしは、まるで水槽の中のようですね。
会社はオーナーのものだから、自分の思うようにはいかないけど、家庭なら、努力しだいというところでしょうか。あるがままを受け止めて、物資やエネルギーはなるべく被災地に届くようにと、祈る日々を続けるのみです。




4 件のコメント:

  1. >あるがままを受け止めて、物資やエネルギーはなるべく被災地に届くようにと、祈る日々を続けるのみです。

    この言葉、いいですね!
    あるがままを受け止めて、かー。
    そういうスタンスが必要な時ですね。

    こういう姿勢って、子育てにもすごい必要ですよね。
    さすがpink whaleさんです。

    返信削除
  2. ミシェルさん

    ありがとうございます。ミシェルさんの日記もすてきなお話だと思いました。読んでいて、由香さんに早く会いたくなりました。

    今は自分も回りも、突然の変化の中で我を見失ってる最中だと思うので、具体的な救援は、固い組織にがんばってもらって、ちゃんと我を冷静に見つめることができて、時間が経ってからのほうがずっと、自分の役割、個人として、長期間にわたるサポートができるのではないか。と考える今日この頃です。

    返信削除
  3. 本当に悲しいです....私も同じ。
    大好きなクラゲの飼育セットをプレゼントにもらったことがあります。
    キットを作って、ハガキを送ると、クラゲが二つ送られてくる。
    すっごくうれしかったんだけど、説明書を読んでいたら、
    どんなにクラゲが傷つきやすいかを知って、結局、ハガキも送らずじまい。
    えさをスポイトで食べさせる際に、圧力が強いとクラゲが破けてしまうので、注意しましょうなど、他にもたくさんの注意事項があって、絶対に飼えない!と思ってしまったのです。
    多くの人を楽しませ、和ませてくれた、お魚さん、ありがとう!
    それしか、言えません。

    返信削除
  4. Angepasseさん

    そうなんです。ほんとに救ってあげられないって、辛いですよね。子供の頃、「かわいそうな象」の絵本を読んだときも、同じ気持になりました。飼育員さんたち、苦渋の選択で毎日悲しんでると思います。

    私もクラゲ、憧れました。餌をあげるのに身体が破けてしまうなんて、なんてこと。それこそ、飼育員さんの愛情、技術の高さは相当でしょうね~。

    熱帯魚も、丈夫なコリドラス類だったんですが、ご近所で引きとってもらいました。停電にも耐えられる水槽セットがあったら、アクアリウム大好きなので、また飼いたいですけど。

    返信削除